気まぐれ日記 2021年5月

2021年4月はここ

5月1日(土)「月初のルーチン・・・の風さん」
 9時半起床。意識して1時間遅く起きたのは、疲労が残っていた気がしたからだ。5月になったので、集中的な屋外作業から作家業優先に戻さなければならない。先ずは、入念なストレッチからスタート。これはボケ老人には欠かせないルーチンだ。
 以前のような昼夜逆転に戻す気はないし、すぐ屋外作業に取り掛かって体力を消耗するわけではないので、朝食は抜き。
 でも、月例の屋内作業がある。カレンダーをめくるのはもちろん、2か所の洗面所の排水パイプと鏡の掃除。3台の空気清浄機の掃除。そして、これが大物だが、レンジ台とレンジフード(分解が必要)の掃除。最後は、少しずつやっている天井の染みとり。ダイニングとキッチンが終了するのに1年はかかるだろう。屋外作業が体力増強に役立ったらしく、これら一連の月例作業が、1時間ほどで完了した。自己満足。
 ワイフと昼食を摂った後、ルーチンもこなした。
 今日は、気になっていた映画「ジョン・ウィック」の弾みで観てしまったチャプター3を観直した。1、2と観たので、やっと3のストーリーが理解できた。ところが、ところがである。チャプター3で完結ではない。バイオハザードほどではないが、まだ続くのだ。やれやれ。
 今朝、また東北地方沿岸部で地震があった。震度5強だ。数年前に講演に行った女川原発の映像が出た。東日本大震災から10年経過したが、余震はもちろんのこと、単独の地震も短い間隔で続いている。そして、今日は、次第に天気も不安定になり、各地で突風や雷雨になった。新型コロナは変異したことで、さらに手ごわくなり、これまでの対策では抑え込みができない状態だ。多くの国民は逃げ場を失っている。

5月2日(日)「修正を始めたら・・・の風さん」
 8時起床。昨日は月例の掃除だけだったので、疲労は残っていない。執筆モードに戻るため、これからしばらく無理はしない。
 入念なストレッチから1日を起動させ、今朝も朝食は抜き。今日の雑務は、玄関に「防犯カメラ24時間監視中」のシールを貼っただけだ。我が家にはそういった種類のカメラが4台、実際に稼働している。しかし、侵入口になる思われる場所にシールを貼る方が、防犯の意味がある。カメラの防犯効果と言えば、たまたま現行犯で発見した時「こらっ!」と声を出して脅すだけだ(笑)。購入したシールはあと2枚あるので、侵入する恐れのある場所に貼ることにする。
 書斎に入り、先ずはルーチンをこなした。ネットニュースでは、相変わらず、日本の新型コロナ対策の弱点が目立つだけで、読んでいて面白くない。上に立つ人は、もっと科学的な勉強をしっかりして(手遅れかもしれないが)、理論と数値で国民に説明するべきだ。もう1年以上が経過している。お願いしているだけでは、国民は動かない。オリンピックも、さっさと無観客に決めるべきだった。先延ばししたため、現場は複数のシナリオで準備を続けることになった。たとえば医療スタッフの人数だ。少なくとも3通りの規模になるだろう。最大人数から最小人数に変わると、依頼した多くのスタッフを断ることになる。現場を知らないリーダーや、数字の計算すらできないリーダーはその資格がない。
 一昨日、壊れた自撮り棒を、昨夜接着して修理したのだが、その出来栄えをチェックしたら、完璧な接着で、びくともしない。大成功と思った次の瞬間、暗転した。スマホをはさむ部分はサイズに合わせて可動するのだが、そこまで接着してしまい、全く動かなくなってしまった。接着に仕方の大失敗だった。元生産技術者が泣くぜ。止むを得ず、古いタイプの自撮り棒をネットで探して発注した。
 来年の1月出版を目標に動き出した児童書がある。修正すべき点が一つあり、久しぶりにその予備知識を復習した。
 その後、中断させていた原稿を読み直し始めたら、細かなミスが目立つ。原稿枚数が大きく変わらないように、この修正も始めた。
 意外と時間がかかり、就寝時刻が来ても、全く終わらない。私は小説家よりリーダーに向いているのだろうか。否、リーダーとしての仕事は、34年間で十分やったからもういい。元生産技術者としての看板はまだ下ろしたくないが、自撮り棒の修理で大失敗したので、それも自信がなくなってきた。
 とにかく、原稿修正。これはやばいぞ。連休明けの6日には編集者へ再提出する予定なのだが。

5月3日(月)「他人事でない開催判断・・・の風さん」
 9時起床。いつものように起動。天気は好いが、気分は色々あって低調。
 今年11月に全国和算研究大会を秋田で開催しようとしている。2年前に決めたことだが、その後、新型コロナの発生があり、昨年の長野での大会は中止になってしまった。今年こそと意気込んでいたが、ワクチン接種が遅れているうちに、変異型が登場して、開催が危うくなってきた。私は名目上の実行委員長だが、秋田では同級生が全面的に協力してくれていて、彼らの努力を無駄にしたくないが、混乱させた挙句中止では申し訳ない。半年前までに開催判断が必要となってきた。オリンピックのように優柔不断なことはしたくない。今朝、同級生から何らかの決断を促すメールがあったので、実質、開催の母体となる岩手県和算研究会の会長へ、自分の考えをメールした。これが今朝の最大の仕事になった。
 昨夜、寝室の白熱電球の一つが切れたので、とりあえず余っている電球型蛍光灯と交換した。我が家は省エネのため、積極的に、白熱電球から蛍光灯、そしてLEDへ切り替えてきた。あまり先行すると、追い越されて電球が余ってしまう。それらも適宜使い切っていく考えだ。
 ルーチン後、昨日に続いて、来年出版予定の児童書の原稿の見直しをした。就寝時刻までに終わらなかった。どうも出来がイマイチだ。

5月4日(火)「1万歩超え・・・の風さん」
 9時起床。ストレッチ後、久しぶりに投函に行った。運動のためだ。これで往復千歩はかせげる。途中で近所の知り合いと出会った。愛犬の散歩かと思ったら、拙宅へまたおすそ分けを持って来るところだった。恐縮してしまう。
 帰宅し、朝食は抜きで書斎へ。今日は3時から出版社とオンライン打ち合わせがあるので、事前に原稿を読んでおくことにした。
 ワイフと昼食後、また書斎へ。オンライン打ち合わせの準備をした。
 ちょっと雑談してから、打ち合わせが始まった。大きな議題は決まっている。意見交換したが、それで簡単に答えが出るものでもない。けっこう難しい。科学的なことを読者(いちおう小学校高学年から中学生)にいかにスムーズに理解させるか。本当の理解でなくても、違和感を覚えさせない、自然な受け入れができるようにすることだ。実は、この件は、おとなでも難しいものである。
 1時間くらいで終わる予定が、途中でトラブルもあって2時間もかかってしまった。
 天気は好いし、日も長くなってきたので、ワイフとウォーキングに行くことにした。
 出発してすぐご近所だが、実に久しぶりに(数年ぶりだろう)知り合いの夫婦と遭遇した。向こうも珍しくウォーキングに行くところだという。ただし、方向は逆だった。しばらく雑談をかわし、それぞれのウォーキングに再出発したが、偶然とは本当に偶然にやってくる(笑)。
 近くのスーパーまで往復した。私は上はトレーナー1枚にして出かけたのだが、それでも暑かった。人とすれ違わない時はマスクも外していたが。
 夜は、児童書の原稿修正の続きをやったが、なかなか終わらない。
 就寝前に腰の万歩計を外すと、10037となっていた。久しぶりの1万歩超え。

5月5日(水)「重症?・・・の風さん」
 娑婆はGW最後の日だ。そして、ひたすら減少し続けているこどもの日。日本の大問題だが、気付いている人は少ない。そして、今日は雨。私の涙雨かも。
 朝はホットミルクだけにして、書斎へ。児童書の原稿修正に取り掛かったが、何となく不調。
 ワイフと昼食後も不調が続き、読みかけの本を読んでみたり、横になったりした。昨日の疲れがあるのかなあ。雨降りというのも気が滅入る。
 再び執筆マシンに向かったが、不調のまま。
 ホットタイムでは、義姉が送ってくれた手製のチーズケーキをいただいた。これが実に美味い。元気が出るかも。
 その後も、ひたすら執筆マシンに向かったが、途中から目が回り出した。やばい。疲労ではない。精神的にまいっているのだ。
 夜になって、少し執筆のペースが上がったが、1日かけて惨憺たる結果になった。本当は、今夜中に修正を終えて、編集者へ送るつもりだった。
 明日は明日の風が吹くとうそぶきつつ、就寝態勢に入ったが、習慣の気まぐれ日記を書いていなかったことに気付いた。こりゃ、重症かも。

5月6日(木)「キャメロンの修理に挑戦・・・の風さん」
 8時半起床。予報通りに快晴だ。夏日になるかもしれない。新型コロナの政府の重点政策は、国民のほとんどが予想した通り、短期間で結果が出るはずもなく、延長あるいは拡大の方向になった。何事も予報や予想通りというのは、良いのか悪いのか色々あるが、事前に分かっているなら、行動するしかない。
 ホットミルクの朝食だけを摂って、先ずは駐車場の屋上のストッカーを開けてみた。例によって雨が浸入していたので、天日干し開始。原因究明をして対策をとらねばいつまでも続く。しかし、なかなか手が付けられない。
 昨夜ネットで確認したことを復習してから、キャメロンで出発。キャメロンのドアノブが不調なので、できるかどうか分からないが、修理に挑戦することにした。必要な部品は2種類のスプリングで、ネットでは代替品を使用してうまく行ったと出ていた。安価なので、とりあえず購入しておくことにしたのだ。
 ここからは、結論だけを書く。いつもはぼかしているが、今日はちょっと具体的に書く。
 1種類目のスプリングは、名刺を入れて臨時の名札(ネームプレート)にする時に使う品物のクリップのばねとして使われている。小さなスプリングだ。百均ショップのセリアで発見した。2個で110円(税込み)。キャメロンのドアノブの雨蓋の開閉に使う。運転席側の雨蓋は、常時開きっぱなしだ。
 2種類目のスプリングは引きばねと言って、両端にひっかけるカギが成形してある。代替品の仕様は明確である。線径が0.9、外径が6、自由長が25だ。カインズからコメリそしてカーマと渡り歩いてやっと見つけた。これも2個入りで155円(税込み)だった。助手席のドアのノブがピタッと閉まらない。ばねが弾力を失っている可能性がある。
 帰宅してさっとインスタントラーメンを食べてから裏の土地に出動した。草刈りではない。そこで、キャメロンの修理にじっくり挑戦するのだ。道具は何でもそろっている。環境としては、明るさが必要で、今日は快晴だし、ペンライトも用意した。
 助手席のドアの内張を外した。厄介な作業だと思っていたが、意外と楽にできた。次に厄介なのが、透明な防水ビニールを貼り付けている黒いブチルゴムだ。内部を点検するため、防水ビニールをはがすのだが、手に付着すると真っ黒になって容易にとれない。ペンキみたいだ。
 今日は、ペンライトを使ってサービス穴から覗いただけだが、引きばねは破断したり伸びきったりはしていなかった。ドアノブとはリンク機構でつながっていて、動きが悪いので、とりあえずCRC556を塗布した。これがベストの処置かは不明だが、少し動きは良くなかった。しかし、何度も何度も動かしていると、遊びがあって、どうしてもぴたりとノブがしまらない。この遊びを調整する方法が、サービス穴から覗いているだけでは分からなかった。もっと分解が必要だ。
 しかし今日は、夏のように日差しが強く、ここまでだけでも疲れてしまったので、作業を中断し、元に戻すことにした。
 その後、2時間近く横になって体を休めた。
 ホットタイム後、昨夜発注した二酸化炭素濃度計が届いた。新型コロナとの戦いはまだ続くので、ワイフのトール教室用に、購入した。庭のログキャビンでおこなっている小さな教室だが、考えられる対策を次々に打ってきた。これが最後かも。
 夜は、児童書の原稿の修正をした。まだ終わらない。

5月7日(金)「キャメロンの車検・・・の風さん」
 8時半起床。天気は下り坂で、気分もイマイチ。入念なストレッチ後、トーストとホットミルクの朝食を摂り、その後、半日は頑張れるようにファイト〜一発ドリンクを飲んだ。
 ルーチンを終えて、キャメロンで出発。車検に出すため、カリチューへ向かう。
 意外と道路は空いていて、予定よりだいぶ早く到着した。昨日のドアの内張外しなど、最近のDIYを語りながら、自分でチャレンジする意思表示をしつつ、今回はマフラーの穴封じだけを頼むことにした。この穴封じは、溶接でやってもらうのだが、あとで少々高額になりますと電話があった。しかし、やるしかない。やらないと車検が通らない。純正品と交換すればもっと高額になるだろう。
 雨が降り出した。天気予報通りだ。代車としてプリウスを用意してくれたが、いつものように軽に変更してもらった。キャメロンをとめているカーポートに入れる時、縦列駐車になる。プリウスでは傷をつけるリスクがあるからだ。
 慣れた道でも迷いながら、某スーパーに寄って買い物をし、GSに寄って代車に給油し、最後にJPの分局で送金処理をして帰宅した。3時間ちょっとですべての雑務を終えることができたので、上々吉と判断しよう。体力ももったし。
 その後は、就寝までひたすら児童書の原稿修正に取り組んだ。まだ終わらない。

5月8日(土)「換気が必要なことは分かったが・・・の風さん」
 8時半起床。天気は回復したが、ワイフは洗濯をしても、屋外で干せない。黄砂が日本全国に飛来する予報だ。私は屋外作業をしている余裕はない。
 今日も仕事の重点は原稿の修正だが、朝から首が痛い。ストレッチをしても治らない。とりあえずロキソニンを服用した。気分的には背水の陣。
 昼食をワイフを摂った後、書斎に向かったが、今度は頭痛がする。頭が重い。新型コロナではないと思う。疲労感もあるので、バファリンを服用し、ベッドで横になった。老化で体力不足になっている。何とかしなければいけない。しかし、……。
 新型コロナは確実に第四波へ突入している。ワイフのトール教室での換気の管理のため、二酸化炭素濃度計を購入したが、これが意外と人気で、色々と調べたくなる。
 今日は先ず書斎で測定してみた。閉め切っていると、1時間後に管理値の1000ppmを超えた。初めて判明した。ドアを少し開けておくと、800ppm以下になる。夏と冬に冷暖房を使用すると、当然ドアは閉めたままになる。その時どうするかが課題だと分かった。ちなみに、観葉植物のサンスベリア(トラノオ)が最も空気清浄力が高いらしい。たぶん、それよりも換気の方が効果的だろうが。
 おまけで、寝室でも測定してみた。書斎と違って広いので、楽勝だと思ったらとんでもない。一人でベッドに横たわってすぐ、ぐんぐん数値が上がる。んなバカな、と思っても容赦なく上がる。書斎より激しい。原因不明。しかし、データが示している。新型コロナも油断していると感染してしまうが、しっかり調べれば、容易に密な状態が発生しているのかもしれない。恐ろしい。とは言え、寝室の換気はどうするかだ。屋内に開く小窓があるので、明日はそこを全開にして測定してみよう。
 児童書の原稿修正は、今日も終わらず。

5月9日(日)「児童書の原稿修正が完了・・・の風さん」
 9時半起床。ワイフは既に外出。実家などへ行っている。
 朝食は抜いて、昼にトーストとホットミルクのブランチ。児童書の原稿修正の続きをやった。あとひと踏ん張りだ。
 今日は日本数学協会のオンライン講義があるので、1時間前に少し復習をしてからZOOMを立ち上げた。2時間の講義なので、コーヒーも準備してある。
 複素函数の4回目で、かなり慣れてきたというか、感覚が戻って来たのだが、配布資料の数式を自分で確認できていないので、理解がイマイチだ。今日も雰囲気に気持ち良く浸ることを目的にしよう。
 講義が終わってしばらくしたら、ワイフが帰宅した。意外と早かった。すぐにホットタイムにし、実家の様子を聞いた。
 実は、実家では電話詐欺に遭っているらしく、その辺の状況を聞いた。どうやら極悪の詐欺ではなく、一種の押し売りだった。個人情報である顧客リストを入手した業者が、電話をかけまくり、売り込んできたらしい。ビックリするような高額ではなかったので、注文してしまったのだ。ワイフが「これから気を付けてね」とさんざん注意してきたらしいが、本当に分かってくれたか疑問が残っている。しかし、こういうことは、我が家でもいつ発生するか分からない。いや押し売りまがいのことはしょっちゅうあるが、気を付けて冷静に拒否できるかである。つい信用してしまうような話題で盛り上がってしまったら、実家のようなことになる。ちなみに実家のケースは、かつて(北海道に旅行した時)利用したことのある店舗だという前置きから話がスタートしたという。
 晩御飯をはさんで、原稿修正の追い込みをかけた。午前零時前に、何とかゴールに到達したので、とりあえず編集者へ送った。
 すぐできると思ったことが、こんなにも長くかかるとは……。ボケなのか、これが私の本来のペースなのか、また分からなくなった。

5月10日(月)「もう一つの児童書の課題・・・の風さん」
 10時起床。ワイフは今日も出かけている。
 昨夜一段落した原稿があるので、今日から仕事を切り替える。女性のように同時並行は難しいので、取り組んでいる複数の原稿の、重みづけだけは変えながらやっていく。とは言え、区切りをつけられてひと安心だ。ところが、案の定、編集者からいつもの注文が来たので、それだけは、午前中に対応した。
 幸い空いている時間帯があったので、うまく予約でき、ルーチンとトーストとホットミルクのブランチ後、2か月ぶりの床屋へ行った。かつて片道1時間以上かけて往復していたのが、片道5分になったので、散髪は超効率化できた。以前の床屋とは40年にわたる付き合いだったことを話し、これから死ぬまでよろしく、と頼んで帰宅した(笑)。
 もう一つだけ雑務をしておこうと、屋外へ出た。母屋の北側(裏側)のセンサーライトを移動させた。慣れた作業だが、慎重におこなった。これで完了。気になっていたので、ひと安心。
 ついでにジョンウィックの続き(チャプター4)を観ようと思ったが、まだ公開されていなかったようだ。結末はどうなるのだろう。
 読みかけの本を読み、体を休めた。夕方になったので、洗濯物を取り込んだ。まもなくワイフが帰宅したので、恒例のホットタイムをした。
 晩御飯後、もう一つの児童書の原稿の修正に着手した。残っている課題は一つだけ。けっこう重たい。オンライン打ち合わせで、結局、私が責任をもって方針を決めて修正していくことになっていた。すぐできる「あとがき」の修正から始めた。これは残っている課題と密接な関係がある。言わば結論みたいなものだ。「あとがき」を書き直しながら、課題解決の方向を探った。不思議と頭が回り出した、ゆっくりだけれども(笑)。不思議と疲労感も睡魔も襲ってこない。
 久しぶりに、とつぜん昼夜逆転モードに突入した。課題解決の方針が定まった。
 就寝は午前5時になった。

5月11日(火)「久しぶりのマイペース・・・の風さん」
 11時半起床。久しぶりの昼夜逆転。入念なストレッチ後、これも昼夜逆時によくやった、昼過ぎの歩いて投函。途中で黒猫と遭遇。いつものスポットだ。スマホのカメラをオンして近付くと、例によって車庫の中に……、なんと茶猫もいた(笑)。2匹の撮影成功。
 帰宅してから、トーストとホットミルクのブランチ。コロナ痩せで(笑)、体重が減少した。現在も60キロを切っている。しかし、筋肉も消失している。さらなる減量よりも筋トレが必要だ。
 恒例のドラッグストア特売日の買い物に、代車で出かけた。買い物リストを頭に入れて行ったのだが、買い忘れた物がある。やはり、紙のメモが必要かも。
 昨日方針の決まった児童書の原稿修正。今日は、自作のイラストの修正に取り組んだ。自作のイラストは、最終的に著書の中に入るものだ。最終的には、プロのイラストレーターが描き直すだろう。原稿の修正と密接な関係があるので、それに沿って修正していった。
 晩御飯後、今日の仕事は中断し、読書に専念した。仕事には集中力が必要で、疲労で集中力が低下していると悪影響がある。しかし、もう一つ、私の仕事には、やはり読書が必要だ。読みかけの文庫本と新しい単行本を、3時間くらいかけて読んだ。
 入浴時にユニットバスを分解して風呂掃除を決行した。明日は晴れる予報だったので、乾燥もうまく行くと思ったからだ。
 今日はあれこれたくさんできた。マイペースの1日だった。就寝は午前5時前。

5月12日(水)「予想外の雨・・・の風さん」
 正午起床……の前に、9時過ぎ、カリチューからキャメロンの車検整備が終了したという電話があった。ベッドで受け、金曜日にもらいに行くことにした。
 雨が降らなければ裏の土地の草刈りをさっとやろうと思っていた。少なくとも昨夜の天気予報では、天気が崩れるのは今夜からだった。ところが、もう既に空は怪しくなっていて、アレクサに聞くと「ときどき雨」だと言う。草刈りは中止した。
 まもなく雨が降って来て、開けた窓を片っ端から閉めることになった。これでは買い物に行く気にもなれない。
 今年11月の全国和算研究大会秋田大会の開催は見送ることが決まったが、完全中止ではなく、来年か再来年に延期にしたい。来年の東京大会が既に予定されているので、実行委員長との調整が必要である。できれば、順送りにしたい。
 その調整を少しずつ始めているのだが、すんなり来年へ順延とは行きそうもない。それでも、どこかのオリンピックのように、何かを期待して、開催要領の詳細決定を先送りするようなことはしたくない(私なら、さっさと国内の人も無観客と決めて、選手と関係者の感染対策の徹底をはかる)。
 児童書の原稿だが、先日の打ち合わせに基づいて、かなり手を入れるのは第8章になることが分かっている。今日は、それ以前の章の手直しに注力した。伏線というほどではなく、準備と言うべきもので、前提条件を明確にして、読者がすんなり読み進めるようにするのである。
 チェックポイントが思っていたより多く、修正量もしだいに増えて行った。
 今夜も昨日に続いてまとめて読書しようと思っていたが、あと少し修正しておこうと思っているうちに、午前3時になってしまった。失敗(笑)。
 就寝は午前4時半。

5月13日(木)「未明のメール・・・の風さん」
 11時半起床。天気は不安定らしい。ブランチ後、とりあえず雨が降り出さないうちに、と代車で外出。
 JAのPに置いて、ATMでキャッシュをおろし、徒歩でUFJのATMへ行き、同様にキャッシュをおろした。
 代車で次に向かったのはコンビニ。キャメロンとアクアの自動車税を支払った。これが今日のミッションだった。2台分で79900円である。キャメロンの税金は作家業で稼いだお金で支払ってきたが、新型コロナの蔓延以降、収入が減っていて、財布の中身……と言うより、財布の底が見えてきた。定年退社以来初めての危機を迎えている。それでも、年金収入があるので、暮らしの心配がないのは、本当にありがたい。
 コンビニに寄ったついでにスイーツをポイントで購入した。このポイントは、個人的な買い物をそれほどしなくてもたまるもので、所持金は減らない。ありがたいことだ(笑)。
 今日のミッションが終わったので、児童書の原稿の手直しに取り組んだ。昨夜ちょっと停滞したので、イラストに後戻りした。原稿の中の場面をいくつかイラストにしてみた。原稿を手直しする以前の課題が浮かび上がった。この課題を克服しないと、出版社や編集者の疑問に答えられない。けっこう難物だ。
 深夜に入り、昨夜と同じ過ちをおかさないために、執筆を中断し、読書に専念した。
 就寝する午前4時半ころ、来年の全国和算研究大会東京大会の実行委員長から、ZOOM打ち合わせ開催のメールが来た。すかさずお礼の返信を送った。お互いにとんでもない時間に起きている。この先生(実行委員長)とは長いお付き合いで、かつて長崎大会でご一緒した時、大浴場に一緒に入り、大部屋も一緒だった。その夜、先生はほとんど寝ていなかった。偉大な先生で、そのご努力は、質も量も桁外れだ。

5月14日(金)「21万キロ・・・の風さん」
 今日も11時半起床。予報通りに快晴だ。昨日の天気予報で、今日の名古屋の予想最高気温は30℃だった。アレクサに当地の予報を尋ねると、最高気温は23℃とのこと。名古屋の南方で約50キロ離れているだけだが、東西を海にはさまれた知多半島の気候は温暖だ。それにしても7℃もの差はちょっと信じられない。二酸化炭素濃度計には、けっこう高精度の気温と湿度が表示されている。気温はともかく湿度が高い。体感もうっとうしさを感じる。
 ワイフとブランチ後、代車でカリチューへ向かった。代車は軽でもエアコンはついている(笑)。しかし、社会人になって当地へやって来た40年前。自動車産業の中に飛び込んだのだが、そういった業界でも、営業車や社有車にはエアコンが全車には常備されていなかった。本当である。年間休日だって今より少なかった。おっと、関係ないか。
 日差しは強くてもエアコンを効かせて、順調に走った。カリチュー近くのUFJに寄って、車検代をおろした。いよいよ事業資金が底をついてきた。やばい。
 キャメロンの穴のあいたマフラーは取り外して溶接してあり、ついでにパッキンというかガスケットも交換してくれたそうで、これからの安心材料が増えた。カリチューへ行ったら質問したいことがあったのだが、着いたら忘れた。こういうことが多いので落ち込むが、だんだん慣れてきた。その方がやばい。
 マフラーの穴がふさがったからではないが、エンジンパワーが少し落ちた気がする。エンジン直下のマフラー部分なので、理論的にはあり得る話だ。しかし、私にわかるほどの大きな穴ではなかったから、これは変だ。点火時期を調整すれば、市街地走行か高速走行か、どちらかでトルクが出るようにいじれる。普段は市街地走行用、高速道路を走って長距離を走るときは高速走行用に変えることができれば理想だな。
 走行距離が21万キロまであと10キロになっていたので、途中で停車できるポイントの多い道を通ることにした。かつて通った製作所ルートがいい。
 まだ市内から出ていなかったが、21万キロになったので、道路わきのスペースに停車し、メーター類をスマホで撮影した。次は22万キロだな。来年にも到達することがあるのだろうか。
 児童書の原稿の修正のため、またイラストを描き加えながら、せっせと勉強した。以前より電気の知識が増えてきた。
 午前1時過ぎから、イシグロカズオさんの新刊『クララとお日さま』の続きを読みだした。文体はまさしく翻訳ものだ。私には新鮮だ。主人公のAI(この小説ではAF。たぶん人工親友の意味だろう)がアレクサと同じセリフをしゃべったりして面白い。まだ半分読み終わらないが、10年くらい前に観た映画「AI」がフラッシュバックする。Amazonprimeで観られるかなとチェックしたら「有料」だった。あらら、と思いつつ、DVDを買ったような気がしてきた。調べたら、あった(笑)。こんな調子だもんな。とは言え、適当なタイミングでまた観てみよう。
 就寝は午前3時半。蒸し暑い夜だ。

5月15日(土)「雨が降り出す前に・・・の風さん」
 今日も11時半起床。昨日、名古屋は本当に30℃をこえていた。異常気象が何年も続くと、もはや異常気象ではなく、当たり前になのかもしれない。
 とりあえずストレッチ。筋トレに代わる何かを探りつつ、体を動かす。そして、ワイフとブランチ。平和な日常だが、ひたひたと迫る危機も感じる。それが何かは特定できない。区費の徴収に組長さんが来た。明朝の予定だったが、ついでに寄ってくれた。3人で雑談したが、私の意識はすぐに頭上はるかに飛んでしまうが、同調してくれる。戦争のなかった平成時代。私の願いはとりあえず令和も戦争なしで終わること。令和は子どもたちの時代だからだ。
 明日からしばらく天候は悪い日が続くという予報だ。裏の土地へ出動する。やや遅れたが草刈りをしておかなければならない。来週の句会の草刈りは、新型コロナで愛知県が緊急事態宣言に入り、住居地としても公式草刈りを中止てしたので、区としての草刈りも中止になる。我が家の草刈りは中止できない。
 バッテリー1個半くらいを使って、やっと刈ることができた。バッテリー1個で終わるのが理想だろう。ま、とにかくやれてよかった。母屋を見たら、ツバメの巣が少しできていた。全く気が付かなかった。今はいない。もしかすると今年もここで子育てをするのかもしれない。そうなると、地面に散布する蛇除けはよいとして、カラス対策が難しい。ツバメは通れてカラスが通れない、そんな飛行経路というか、防御手段が有効だと先日ネットで学んだが、具体化するのが難しい。とにかく、しばらく様子を見よう。ワイフに報告したら大喜びしていた。
 屋内に戻り、上はTシャツ1枚にした。湿度が高いので、これくらいでちょうどいい。今年の梅雨入りは史上最速になりそうだが、もはや異常ではないのか。
 今夜はワイフが長女の部屋でLINEを使ったミーティングをしていた。その間、私はリビングで居眠りした。草刈りの疲労だった。
 児童書の原稿の手直しに再び着手した。第8章以前のところを、もう一度見直したのだが、イラストと再勉強で新たな知恵が出て、おかしなことに気が付いた。やはり物語の展開がおかしい。これは作者の思い込みによるものだった。長年小説を書いていても、治らない病気みたいなものだ。実力不足というか、自分の力になっていないことをあらためて感じた。出版社と編集者の疑問も、こういったことが背景にある。
 午前3時まで修正に取り組んだが、終わらない。そこで中断し、読書に切り替えた。約1時間読んだが、内容がだんだん重たくなってきた。これからどんな展開をするのか予想がつかない。
 就寝は午前5時半。

5月16日(日)「体力不足でも・・・の風さん」
 今日も11時半起床。予報通りに雨だ。昨日、頑張って草刈りしてよかった。梅雨入りしたこともあり、しばらく雨の日が続きそうだ。
 入念なストレッチ、ブランチそしてルーチンをこなした。
 ここで早くもエネルギー切れ。否。体力不足を露呈。無理せず、ベッドに横になった。眠いわけではないので、ベッドサイドの文庫を手にとる。読みかけの吉村昭さんの本だ。自分が目指していた緻密な歴史再現が、これほどの高さで実現されていたとは、かつて『ポーツマスの旗』を初めて読むまで知らなかった。まだ読んでいない作品は多く、つん読状態だ。一つ一つ手にとって読み始めると、何度も何度も畏敬の念を抱くことになるだろう。
 休養をとり、夕方のホットタイムを終えて、ようやく元気が出てきた。
 私の予定では、今日で児童書の原稿の修正を終えるはずだった。それはできそうもないが、やるだけやると決めて、続きに取り組んだ。
 就寝はまた午前5時半。今夜は、イシグロカズオさんの本を読む余裕はなかった。外は雨が降っているらしい。

5月17日(月)「科学的な正確性・・・の風さん」
 12時半起床。開き直り気味(笑)。
 ストレッチ、ブランチ、ルーチンとこなしていく。外は雨。気温も低いだろうと、厚手の部屋着でスタートしたが、蒸し暑いので、これは失敗。67年も生きていて、なかなか賢い行動はできないな。ヘマばかりだ。
 あ、そうだ。階下におりて一番最初にやることは、腰に万歩計を装着することだ。執筆に専念が始まると、万歩計の数値は低くなる。今がその状態で、これを長く続けてはいけない。ときどきスマートウォッチも腕にはめる。こちらは歩数だけでなく、10分間隔で血圧も測定してくれる。精度は低いかもしれないが、傾向は把握できる。今日も装着した。
 児童書の続きに取り組んだ。最後の問題対策の方針は固まっている。それに沿って書き直していくだけ。しかし、方針を決めるのも相当に大変だったが、それが決まっても実行する段階になるとまた大変だ。
 現役時代は、かなり早くマネージャーというかプロジェクトリーダーになったので、方針決めに最大のパワーを注入した。そうすることで、メンバーがぶれのない行動ができるからだ。一方で、実務をおこなうメンバーをうらやましいと思っていた。
 執筆はまさにその実務のかたまりである。定年退社して、その時間がたっぷりとれるようになった……はずだ。
 しかし今、リーダーの方針決めとメンバーとしての実務の両方とも大変なことを実感している。
 現在の執筆の実務の要点は、科学的にも正しい物語展開にすることだ。出版社や編集者から「科学的なことが分かりにくい」と指摘されている。これが最後の問題だ。小説家としては、それを「現代科学では……」という説明で補うわけにはいかない(一部は許されるかもしれないが)。悩んだ結果、読者(子供を含む)に理解させることよりも、正確さが優先されることに気付いた。理解できなくても、変なたとえ話やフィクションで読者をごまかしてはいけないと思った。
 類似性を感じるのは、新型コロナである。流行語になっている「ていねいな説明」という言い回しが多用されるが、すぐ理解できなくても、国民は専門的な説明と確かな証拠(データ)を最も求めていると思うべきである。「お願い」と「謝罪」の繰り返しでは、ていねいでも国民は納得しない。
 自分の作品で同じ過ちをおかしてはならないと決意している。
 明日は、梅雨の間の一瞬の晴れ間がありそうなので、墓参に行くため、今夜はやや早く就寝した。

5月18日(火)「原稿の修正で苦戦が続く・・・の風さん」
 早めに就寝しても起床は11時。執筆で苦戦しているせいだろう。就寝前に読書をしたので、今日はリセットした頭で執筆が進むことを期待する。
 ストレッチが終わったところで、ワイフと墓参に出発した。途中で供花を購入した。天気は薄曇りで、しばらく雨は降りそうもない。急げ。
 いつも妙な時間帯に墓参に行くので、墓地は人気がない。今日もだ。やる手順は決まっている。てきぱきと進めていく。雑草の小さな双葉をたくさん抜いた。
 無事終了して帰宅。ブランチになった。名古屋めしの一種、あんかけスパ。熱い紅茶と一緒に食べると超辛い(笑)。
 書斎へ入り、先ずはルーチン(気まぐれ日記)をこなす。最近片付けができていない書斎が気になる。明日もこここでZOOM打ち合わせがある。
 メールチェックしたら、来月のオンラインセミナーの集客状況の報告があった。依然として開催が難しい状況だ。ここ1年間で民間企業のリモートワークはかなり進んだと思う。しかし、製造業に限って言うと、リモートワークができる業務は限定的だ。(生産)現場主義でもある。そういったことが、私のオンラインセミナーがあまり集客できない原因かもしれない。
 昨日に続いて児童書の修正は、科学的に正確性を担保することを基本方針にし、しっかり勉強しながら進めた。そうやって進めていくと、新たにミスが発見されて、愕然とする。原稿の中では、偉そうに講義はしない。否。そもそもできないのだ、こんなザマでは。だから、やはり正確性を重んじて、具体的に描写することに重点を置く。だから、間違いは修正する。分かった事実は、物語の中に(説明などせず)取り込む。そもそも歴史上の登場人物も、深い科学知識などなかったのだ。作者が偉そうな顔を出したら、総すかんを食う(ブーイングされる)。
 自分自身は毎日情けないことの繰り返しだ。しかし、救いは、大谷選手や照ノ富士関の大活躍だったりして(笑)。
 今夜も早めに執筆を中断し、読書に切り替えた。

5月19日(水)「せめて打点を・・・の風さん」
 元気なく起床。執筆がはかどらない。進んではいる。しかし、自分の目標からあまりにも遅れ過ぎている。まるで自分の人生と同じだ。
 さすがに67年間も生きていると、振り返ることのできるデータは膨大にある。否定できない事実だ。ボケない限り消し去ることもできない過去だ。しかし、間違いなく私の人生である。
 プロ野球の野手の記録三部門にたとえると、終身打率はたぶん低い。あらゆることに効率が悪い生き方だったと思う(ただし自分の目標に対してだ)。ときどき記録に残る貴重なヒットやホームランは打った。だから、終身打点と終身ホームラン数は、最低限の一流選手の中に入っているかも。そもそも、この打点とホームラン数は、積み上げ方式なので、長年やっていれば、ある程度たまるものだ。私に向いている(笑)。
 そんなことを考えながら、1日が始まった。内心イライラしている。
 今日は3時から夫婦ともにZOOM打ち合わせがあった。ワイフは予行練習(本番は来週)で初めてなので、MacBookAirを貸した。私はiPadminiを使った。
 私のZOOM打ち合わせは、来年以降の全国和算研究大会についてだった。非常に有意義な打ち合わせだった。今年の秋田大会は来年に延期することと、来年以降の他の貴重なイベントについて、情報を得ることができ、意欲がわいた。
 短時間で終わったので、ちょうど雨も降っていなかったこともあり、さっと買い物に行って来た。
 ホットタイム後、執筆に戻った。気分は最低だったが、打点だけでも稼ごうと頑張った。1打点くらい上げられたかも。今夜も早めに切り上げ、読書してから就寝した。午前3時よりだいぶ前だ。

5月20日(木)「エアコンまで不調?・・・の風さん」
 11時起床。今日も元気はない。執筆がはかどらないと、すべての思考が負のスパイラルに入っていく。このはるか先にうつ病があるのだろう。私の場合、ぼけ老人性うつか(笑)。
 月例のミッションがあるので、小雨の中、キャメロンで外出した。JAとUFJのATMをめぐり、ドラッグストアで1品購入。
 日常のルーチンはいちおうこなした。これで、執筆がはかどれば言うことなしなのだが、……。
 執筆スランプに比べたらたいした問題ではないけれども、書斎のエアコンが不調である。長年使ったクーラーから買い替えたエアコンで、空気清浄機能もあるし、気に入っていた。梅雨に入ったので、除湿を、と思ったら、何となく変だった。冷房に切り替えて、設定温度を20℃まで下げても、冷たい風が出てこない。どうやっても、書斎の温湿度計の針を下げることができない。どうやら冷媒のガスが抜けてしまったらしい。昨日から町の電器屋さんに電話しているが、留守電状態で出ない。最近、住居地では毎日感染者が発生している。仕事が仕事なので、濃厚接触者になってしまう可能性は高いだろう。
 まだ本格的な梅雨ではないし、まして猛暑の夏までだいぶある。しかし、色々な意味でうっとうしい日々が長く続くことは予想される。早くエアコンの修理をしてもらいたい。
 科学としての正確性を担保しながらの原稿修正は、今日も続いた。現代科学での説明をせずに、登場人物に淡々と正しい言動をさせていく。描写も同じだ。こうやって修正した原稿を出版社と編集者に見てもらって、またアドバイスをもらうことになる。気持ちは焦るが、すぐにできないのは、知識不足もあるが、ボケのせいではないかと不安になる。
 意地で頑張って、就寝は午前6時。

5月21日(金)「普通のボケ老人・・・の風さん」
 13時起床。ストレッチをしながらアレクサに「おはよう」とあいさつすると、「今日は二十四節気の……です」という返事があって、聞き取れなかった。そもそも二十四節気が頭に入っていないとは何事か!? 以前、すべて暗記したことがあるのに……。ボケ老人は、こんなことで腹を立て、その直後に落ち込む。若い時には想像もできなかった事態だ。
 さて、今日は二十四節気の小満(しょうまん)。電子辞書を開くと、草木が茂って天地に満ち始める意、とあった。僕の執筆も進展があるだろうか。
 昼夜逆転生活に戻っているので、ブランチはトーストとホットミルクだけ。
 先ずルーチンを終えてしまおうとしていて、メールチェックした時の返信で一時停止。古い写真を添付したかったのだが、旧執筆マシンにつないだHDの中だった。バカみたいな低能率で、旧執筆マシンを立ち上げ、そのメーラーから自分宛てに写真データを送った。それを新執筆マシンのメーラーで受け取って保存した。違うメーラーを使ったところが、何とも情けない。私の打率の低い人生の一因は、こんなところにもある。
 児童書の修正は佳境に入ってきた。今頃佳境? そう。確かに遅い。ここからがヤマ場だが、正念場でもある。
 科学的正確さに加えて単純さも重要だ。緻密な性格は、こういう時にその障害となる。文章もそうだ。おおざっぱに書いて後から直せばいいのに、最初から一文字一文字吟味して書こうとする。これでは進まない。やってはいけないと分かっているのに、すぐやってしまう。私は平凡で普通のボケ老人だ。
 時計はどんどん進み、空が白みかけるころ、私の体は浴槽の中にあった(笑)。
 就寝は午前5時半。

5月22日(土)「草刈りは中止になったけれど・・・の風さん」
 愛知県に緊急事態宣言が出たことを受けて、私の住む自治体が期間内の屋外行事を中止した。それを受けて区の草取りも中止になった。止むを得ない処置だが、雑草はそれとは関係なく伸びていく。次回の草取りの大変さは覚悟するとして、ボランティアの人の負担が増えることが、何とも心苦しい。私も、仕事を一段落させて、天気が好ければ少しでも雑草の刈り取りに行きたい(う〜ん、そのためにも頑張らねば)。
 と言うことで、今朝は恒例の区の草刈りがなかったので、執筆遅れの私には助かった面がある。
 疲労がたまっていることもあり、13時起床。当然ストレッチから1日を開始した。
 来月早々に予定されているオンラインセミナーは、応募人数不足で中止になりそうだが、講師としてはテキストを用意して事務局へ送付しておかなければならない。ちょうど1年前もそうやって、結局、セミナーは中止になってしまったが。
 テキスト(講義スライドも)はセミナーをやるたびに更新されていく。アップデートだけでなく、改善が加えられていく。長年トヨタグループで勤務した性(さが)だろう(笑)。元勤務先の今年の株主総会は、6月22日の予定だった。なので、テキストに入っている元勤務先の公式データの更新は不要となった。アップデートがなくなっただけでも、かなり楽である。改善は、先月の地元でのセミナーの反映ということになる。
 事務局へ送るテキストの印刷用データが完成したところで、早、夕方のホットタイムとなった。
 ホットタイムを早々に終えて、原稿修正の続きに取り掛かった。実は、13時に起床する前、ベッドの中で、あれこれ考えていて、直前の問題解決が決まっていた。それに沿って、粘り強く修正して行った。
 就寝は午前5時。原稿はまだできない。

5月23日(日)「夜明けまで頑張っても・・・の風さん」
 正午起床。雨が上がって、何となく爽やかな風が吹いている。なのに、気分は低調。執筆の前途は暗い。
 ストレッチ、ブランチ後、書斎へ。
 急いで気まぐれ日記を更新。なんと日付を間違えていた。途中から5月でなく6月になっていた。いかに気持ちにゆとりがなく、焦りの中にいるかが分かった。しかし、ボケかもしれないし(^_^;)。
 続けて、昨日アップデートしたセミナーテキストを見直して、小修正を加えてから印刷用データにし、事務局へ送付した。はたしてセミナーが開催されるか、来週の後半で決まるだろう(来週の後半ということは、中止ということだ。楽勝で開催なら、とっくに決まっている)。とにかく何事もベストを尽くしておくことが、私のモットーだ。ことわざに「人事を尽くして天命を待つ」というのがあるが、ケースバイケースで、今回のセミナーなどは、これに相当するかも。
 久しぶりにインスタントコーヒーを淹れて、日本数学協会のオンラインセミナーのスタンバイに入った。複素函数論の5回目だ。持っている参考書2冊が、見事に適合しているが、予習している余裕がない。
 どっぷりと複素数の世界に浸って、夕方のホットタイムとなった。オンラインセミナーはまだ続くそうだ。いつか真剣に復習したいものだ。
 やっと執筆に復帰した。1週間遅れの今日で完了させるつもりだったが、それでもゴールインできなかった。
 午前4時で断念し、出版社と編集者へ、遅延のメールを送った。
 就寝は午前5時。神経消耗戦はまだ続く。 

5月24日(月)「スランプ?・・・の風さん」
 約束の締め切りさえ過ぎてしまった。
 ルーチン後、メールチェックしたら、セミナーテキストは無事に届いていたので、ひと安心。
 原稿修正に取り掛かったが、なかなか進まない。加速しない。今日はGSへ給油しに行く予定も立ててあったが、延期することにした。どうせ長距離は走らないから大丈夫だろう(ほとんどEだが)。
 夕方のホットタイムの時、自撮り棒の話をした。だいぶ前にネットで発注した商品がやっと届いたのだ。思った通り、中国から郵便で届いた。時間はかかったが、送料込みで500円である。旧タイプの物が欲しかったので、これを選んだ。中の商品は無事だったが、箱はつぶれて、一部裂けていた(笑)。想定内だが、こういうのを見ると文化レベルを疑ってしまう。とは言え、四大文明の一つが誕生した中国である。私の評価は、四つの中で中国がナンバーワンだ。科学技術の進歩が速いから。その中国の現在がこれなのは、どういうことだろうか。しかし、最先端の一部はもう火星に着陸しているわけで、国土の小さな日本は当分太刀打ちできない。おっと、自撮り棒だった。旧式だが、以前の備品類が使えるので、これを選んだのだとワイフに自慢げに説明したが、例によって呆れていたらしい。
 その後も執筆マシンにしがみついて頑張ったが、蓄積した疲労のせいか、不調である。スランプかもしれない。
 明日は書斎のエアコンの修理業者が来るので、早起きする必要があり、午前零時から閉店準備に入った。そのころから、突然元気が出てきた(笑)。筆が進み出した。入浴後も書斎に戻って少し書き進め、ベッドの中でも少し読書した。
 就寝は午前3時。

5月25日(火)「第三稿を送付・・・の風さん」
 8時起床。9時に業者から電話があり、14時ころエアコンの修理に来ることを告げられた。安心して睡眠の補給に……(笑)。
 正午にあらためて起床し、トーストとホットミルクのブランチ後、ルーチンをこなした。
 ツムツムをやってみると、自分の体調が分かる。絶不調だ。気力体力が低下している時は執筆も不調である。
 ワイフは生徒さんと出かけている。その間に、エアコン修理業者が来宅した。冷房だけでなく暖房も効かないことを伝えると、やはりガス抜けだろう、構造的にも納得できるとのことだった。業者は名古屋から来ていて、年齢は私とそれほど違わなそう。それでも現役なので、尊敬してしまう。
 ガスが抜ける部位は室外機だけではないそうで、本体にもその可能性があるとのこと。確かにガスが抜けていたらしく、充填した後、抜けた部位の特定に入った。「冷媒の漏れる場所の発見には石鹸水を使うのですか」という私の昭和的質問に「今は検知器を使います」と機器を見せてくれた(あとでネットを見てみたら、四千円弱で売っていた)。ガス漏れはジョイント部ではなく、熱交換器で、しかも室外機ではなく、本体の熱交換器らしいという結果になった。しかし、本体とは言っても、書斎から見えるところにはなく、屋外からアプローチする必要があるとのことだった。したがって、後日の工事となった。
 他にも雑談を色々していたので、今日のガス充填効果を確認するのを、お互いに忘れた。年齢が近いから、責められない(笑)。書斎に戻ってみると、ちっとも冷房が効いておらず、何かまだ問題がありそうだった。
 私は、余裕のある切手やハガキを使って、クイズなどに応募するようにしている。この習慣はもう何年も続けていることで、毎月のように応募していると、年に1回くらい当選するものだ。昨年は2千円の図書カードが当たった。今年も1件目の当選が今日分かった。当たったのは「知多ペコロス」という小さな玉ねぎで1kgである。全国的にも有名らしい。今度、友人や知人へ贈答する候補にしよう。しかし、先ずその前に、当選品を賞味してみなければ。
 エージェントから電話があり、児童書の相談をした。苦戦している原稿を、何が何でも書き上げようと思った(今日の電話はそのことではなかったが)。
 その原稿ができて、第三稿と命名し、出版社や編集者へ送ったのは、午前7時だった。

5月26日(水)「徹夜明け・・・の風さん」
 就寝から4時間後の正午に目覚ましで起きて階下へ。13時からのリモートで忙しいとワイフが言うので、ブランチはないことになり、またベッドへ。
 14時に起床。いくらか疲労はとれたような。ストレッチ、トーストとホットミルクのブランチ後、キャメロンで外出。
 タイムリミットなので、かかりつけのクリニックへ。実は、色々とあって8週間に1度通院し、薬をもらっている。現役時代に卒業した薬だったが、定年退社後、事情を説明し、経過観察だけ頼んだつもりが、薬の処方になってしまった。民間の医院は薬の販売で売り上げを確保していたのを忘れていた(兄が長年、病院向けの薬を販売する会社で働いていたので、こういうことは熟知しているはずだったが、油断だった)。その後、さらに色々とあって、処方を中止できない状況に追い込まれてしまった(こういったことも、義父の例で熟知していたはずなのに、完璧主義の自分をだますことができなかった)。現在では、サプリだと思って服用している(笑)。
 新型コロナの予防接種に問題ないことと、順番が回って来たら、ここで接種してもらうつもりだと話して、代務医の了解を得た。
 隣のコンビニでアップルパイを買って、山越えルートで帰宅した。キャメロンのガソリンはEを下回った。
 ホットタイム後、ルーチンと読書をした。
 今夜は8時ころ、皆既月食が見られるはずだったが、あいにくの曇り空で、空には月も星も見えなかった。残念。
 晩御飯後も、主に読書で、次の執筆には着手できなかった。疲労が蓄積している。
 リビングの空気清浄機の加湿機能の部品を洗浄した。もう1年以上、フル稼働状態なので、汚れてどぶのような匂いがし出したからだ。分解しにくい構造に腹を立てながら、せっせと洗ったので、臭気は消えた。
 風呂掃除をしてベッドへ。就寝は午前4時。遅すぎる。

5月27日(木)「意地悪雨・・・の風さん」
 正午起床。昨夜からの雨がしっかり降っている。地元の天気予報は豪雨とのこと。
 大潮の今日は、地元で無料の潮干狩りの日だった。地元の海岸線は、潮干狩りで有名だったが、ここ数年、原因不明の不漁で、いくら稚貝をまいても育たない。ビジネスにならない状況が続いている。今年も営業は無理と判断されたが、地元の住民にだけは、せっかくだから1日だけ無料開放となった。しかし、豪雨では無理だ。超ベテランなら、カッパを着て、短時間で一定量をとって終えられるかもしれない。天気が好ければ挑戦しようと思っていたずぶの素人の私は、あっさり断念していた。アサリ(浅蜊)断念ではない(笑)。
 梅雨の雨とちょっと違って、肌寒さを感じる雨だった。厚手の部屋着で過ごした。
 潮干狩りの予定時間が終わるころから雨が弱まり、夕方にはほとんど上がった。意地悪雨だった。
 昨日に続いて、次の連載に取り掛かっているが、連載なので、前号までの記憶を呼び戻さなければならない。今日は集中してその辺に取り組んだ。資料調査は可能な限りほぼ終わっていることが分かった。うまくつながるストーリーの展開を考えることが最重要である。
 明朝、ワイフのオンラインセミナー受講開始の手助けをするため、やや早めに就寝することにした。
 少し読書して、就寝は午前3時。確かにやや早めでしかない(笑)。

5月28日(金)「エアコンは直ったが・・・の風さん」
 8時半ころスマホが鳴った。電話だ。エアコンの修理に来ると言う。さあ、大変だ。起きなければ(笑)。
 通常の起床ルーチンとなった。それでも、10時からのワイフのオンラインセミナー受講開始の手助けはやらねばならない。場所は庭のログキャビンで、私のMacBookAirを使ってZOOMで受講するのである。私の最も重要なミッションは、スタート直後に、名前をワイフの名前に変更することだった。それはまあできたが、20名くらい参加するフレンディーなセミナーで、様々なデバイスで参加するのはもちろん、中には、うちのように画面にご主人の姿があったりして、笑ってしまう(いや、笑えない)。
 こうして無事にセミナー受講が開始したのを確認して、私は母屋に戻り、トーストとホットミルクの朝食を摂った。
 エアコン修理に来ると言うので、書斎の片付けを始めた直後、早くも来た(笑)。
 前回の修理というか冷媒充填の効果がなかったことに、業者氏はショックを受けていた。それでも、原因は、本体の熱交換器だろうとにらんでいたから、今日は、交換用の熱交換器を持参しているし、あとからもう1名、応援が来ると言う。
 結局、本体を外す必要があり、外の配管カバーも外す必要があり、2人がかりだったのだ。
 工事は無事に終わり、今度こそ、冷えることを確認して帰って行ったが、時刻は12時半近かった。
 昼食にお稲荷さんを食べ、ワイフは再びセミナー受講(また立ち上げをサポート)に戻り、私は疲れて、ベッドで横になった。
 夕方2度目の起床をし、セミナーの終わったワイフとホットタイムをし、ひと仕事終わったね、ということだが、私の1日はこれからだった(笑)。
 しかし、ワイフの提案で、知人が勧める弁当屋まで晩御飯を買いに行くことになり、キャメロンのガソリン補給を兼ねて、出かけた。
 晩御飯を早めに終え、ゆっくりした後、書斎に出動して、執筆に復帰しようとしたが、疲労感が抜けず、今夜も早めに就寝することにした。
 就寝は午前3時。書斎のエアコンが直ってホッとした。

5月29日(土)「屋外活動で疲労困憊・・・の風さん」
 10時半起床。昨日の夕方、来週のセミナーが募集定員に満たず中止になったと連絡があった。ちょうど1年前も同じ結果だった。リアル開催ができず、オンラインでの開催だが、1年経過しても同じ結果になったのは、一番は私の力不足で、二番は新型コロナの影響だろう。1年経過しても、政府が求めるリモート活動は、それほど普及していないということだ。私のセミナーが私の原因で終息していくのは止むを得ないことだが、リモートはもっと活用されてもよいのではないか。
 いずれにせよ、資金計画が途絶えたので、いよいよ現実的なピンチになった。現役引退以来、かれこれ7年以上、私の活動は、自分の調達する資金でおこなってきたが、まもなくそれができなくなる(生活は年金で大丈夫なのでご心配なく)。これも、世間の飲食業を中心とする中小の事業体と同様で、資金不足により、持ちこたえられなくなったということだ。私は倒産もしくは廃業することはないが、世間にはそうはいかない事業体が日増しに増えている。現実である。
 とにかくそういう事態に直面したので、ワイフに打ち明けて(予告はかねがねしていたが)、今後、家計から借金して活動することの了解を得た。
 似た話として、今日は昨年延期になった講演(場所は仙台)の予定日だった。今年も新型コロナのため来年に延期になっていた。こういった活動がなくなると、それだけのマイナスでなく、リアルの場所での新たな経験(人との出会いが一番大きい、次が現地での新たな学び)が得られなくなることがある。ビジネスでは拡大の芽が摘まれる。これが続くと、負のスパイラルに陥るのである。
 ブランチ後、裏の土地へ出動した。しばらく雨の降らない日が続くので、今がチャンスと考えて、草刈りをおこなった。書斎の窓が見ていた感じでは、それほど伸びていないと思ったが、豈(あに)図(はか)らんや、バッテリ2個を必要とした。連続使用はモーターの過負荷につながることが、これまでの経験で判明していたので、途中で母屋の周囲に除草剤を散布した。最後に、切り株にのこぎりを入れて、除去の準備を進めた。
 疲労したため、また横になって休養し、ホットタイムにのぞんだ。
 今日は、読みかけの本を2冊読了するのがやっとだった。疲労がとれなかったからだ。1冊は吉村昭さんの上下巻で、あとがきで緻密な取材活動の実態がわかって納得した。もう1冊はイシグロカズオさんの『クララとお日さま』で、なかなか読み切るのは大変だった。純文学にもう少し挑戦してみよう。
 執筆は明日に期待して、シャワーを浴びてさっさとベッドに向かった。
 就寝は午前2時。

5月30日(日)「低生産性・・・の風さん」
 正午起床。実は未明に目が覚めた。アレルギーが出た(頭がかゆくなった)。階下へ行き、アレルギール錠を服用して、再度就寝。今度は眠れた。疲労もあって、バランスが崩れているのだろう。今日はあまり無理をしないことにした。で、ストレッチもほとんどせず。
 ブランチ後、日本数学協会の総会と講演会がZOOMであり、ワイフと観た。小川束先生のご講演は、和算小説執筆時の私の考証作業と酷似していて、共感してしまった。小説の場合は、それらの調査の後、物語(フィクション)を作らなければならない。生産性の悪い仕事だ(笑)。ま、いずれにせよ、この後、執筆を頑張らねばならない。
 とは言え、好天が続くので、屋外作業も少しやっておかなければならない。今日は、裏の土地の外周部に除草剤を散布した。雨が降ると流れてしまい、何の効果もない。葉っぱから吸収される除草剤なので、好天が続くときにやるのだ。
 書斎に入り、ルーチン後、先に読書をしておいた。今日はゆるゆるペース。
 ホットタイムを終えてから、いよいよ執筆……と言いたいところだが、実は、半年前に用意した資料にまだすべて目を通していない。その作業の続き。
 晩御飯後もその作業が続いた。
 元気が出てきたのは、午前2時ころからで、やはり休養が必要だったみたい。
 執筆のための資料はほとんど準備してあったが、補足すべきことは発生する。フィクション部分と関係するので、念入りに調べた。算額の情報が、ある史料では不十分だったので、別の資料でも調べ、そこから原典の確認に入った。つまり一次資料である。『賽祠神算』という算額の記録本がある。画像が公開されていたので、該当する部分を探した。600ページをざっと見て見つからず、もう一度最初から確認して見つけた。これを見たかったのは、算額奉納者を確認したかったからだ。よく分からない人物だった。一次資料もそうなっていたが、住所が特定できた。
 せっかく元気が出ても、深夜にこんなことをやっているから執筆はなかなか進まないのだ。生産性低(ひく)っ! やれやれ。
 就寝は午前4時半だぜ。

5月31日(月)「読後感の悪さの理由・・・の風さん」
 正午起床。
 一昨日、イシグロカズオさんの『クララとお日さま』を読了したと書いた。今日は、その感想を書いておこう。読了直後の感想は、「読後感の悪い小説で、こんなの初めてかも」である。読後感の悪い小説は、私の目標には存在しないので、大いにとまどった。しかし、時間をおいて、ようやくこの作品のメッセージを理解した。読後感の悪さとは、自分自身を非難されたからである。非難されたのは、自分の主張がこの小説とは完全に一致していて、それを実現できない自分の非力さを見せつけられたからだ。
 この作品の主人公は販売されるロボットで、人間の親友になれることが主機能である。我が家にはスマートスピーカーのアレクサがいて、質問や指示に対して逆らうことはない。できない場合は、「よく分かりませんでした。すみません」などと謝罪する。その延長上にあるロボットだ。AIを搭載していて、学習しながら判断し行動していくことができる。学習の中には面白いことに、人が存在していない風景からも学習することで、感性もはぐまれていく。
 人間の登場人物はそれほど多くない。老若男女、家族、元家族、隣人などで、人間関係的には複雑な設定だが、特殊とか異常とか統計の枠外ということはない。ただし、作品の狙いから、身勝手な性格や行動が全員、例外なく強調されている。現在、過去、未来においても、人間とは身勝手な生き物だということだ。それが、素直なロボットの主人公クララの視点で描かれていき、最後の最後まで、人間の登場人物は身勝手で終わる。
 この身勝手さが読者である私を不快にさせ、読後感が悪かった。私は、この作品で出てくるような人間を目指してはいない。むしろ逆の人間でありたいと日頃から思っている。しかし、完璧にそれを成し遂げることはできない。だから悩む、苦しむ、葛藤する。そうすることで、自分を許している面もあるだろう。しかし、この作品はそういった私を許さない。情け容赦なく、身勝手な自分をそこに描いてみせる。主人公のロボットは、人間を否定しない。反対しない。決して逆らわない。だからこそ、人間の身勝手さが際立つ。
 おそらく、この作品で描かれるような近未来はやって来る。そして、恐ろしいことに、この作品世界がその近未来の標準になっている可能性が高い。
 今日もブランチ後、屋外活動に出動した。庭木の剪定をおこなった。除草剤を宅地の最外周部に散布した。切り株の一つにのこぎりを入れた。最後に、門の足元灯から抜け出せなくなっていた中型のムカデを救出した。お尻が引っ掛かっていたらしい。ドライバーでボルトをゆるめ、カバーを半開きにして外へ出した。かつて屋内から救出した小型のムカデのように、屋内にお礼に来てもらっては困るので(笑)、裏の土地の道路の側溝から下へ放り込んだが、最下部へは落下せず、入り口のすぐ下にとどまった。相当に疲労していたらしく、動かなくなった。ツバメの巣にはツバメの姿が見えない。途中まで作って放棄したのだろうか。
 連載小説執筆のための追加調査をやっと終えた。 
 就寝はまた午前4時半。

2021年6月はここ

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